

その他視察 2025年は合計18か所を視察してお ります。
JA新すながわ 上川農業試験場
ちょうど収穫期に入る直前に伺って、1番刈り取りをされた方に収穫量を聞いたが、
視察内容と異なっていることに違和感があった。
稲姿と農家さんの収穫量が一致していなかったのだ。実際収穫後の数字は、視察で感じたものに近く、
収穫量は昨年よりかなり悪い。ホクレンの話では6年産作況104に対し、おそらく98程度ではないかという。
また、しっかりと実った米の量も少なく、平年値からすると悪い年になった。
また、上川農業試験場において
案内してくださった主査の研究内容に、改めて北海道のすごさ、先行きの見通しがとても現実的なことに
大変驚いた。詳細に書くことができないのが少し残念だが、何かの折にどこかでお話しできればと思う。
JAさが 周辺農家さん
本業で大変お世話になっているJAさが本所に伺い、今後の展望について意見交換してきた。
来年から中食、外食向けの新品種のデビューとのことで展開が楽しみである。
ただ、今年の収穫期において、この新品種が刈り遅れたのが原因で、主力の「ヒヨクモチ」の
収穫作業が遅れ、品質悪化につながったことが気がかりである。
また、懇親会で地元業者、JA、元県庁、農家、米屋の座談会を行ったが、こちらの意見交換は
大変有意義なもので、佐賀県の今後の展開がとても楽しみだ。
その他 岡山県 生産者2名
中山間部の農家に関しては、引き続きドローンを使った栽培に力を入れており、中山間部における
栽培方法の確立を進めていることが大変印象的だった。ただ、周りの肥料会社などの意識が低く、
肥料農薬を扱う方々のバージョンアップをのぞむ。
もう一名の平野部の方は、ある意味、超効率的栽培を行っておられ、収穫量が普通の農家さんの1.4倍程度
あった。また高温対策栽培の実験も順調で、この辺りについては大変興味深いが、やはり多収穫の影響で、
コメの品質というよりは味の面でやはり課題がある。一時有名になられた、鳥取県の某農家さんのお米を
食べてみたくなった。たぶん大した品質ではないと思うが、食糧としての米を低コストで栽培できることは
大変素晴らしいと思う。とはいえ、コストだけでもないのが米。このあたりの認識は、やはり米屋をしている
身からすれば、正直消費者におすすめはできないと思う。
愛知県視察
令和7年7月20日~21日
7月20日は、愛知県西尾の羽佐田さんのところへ
毎年、何かしら挑戦する羽佐田さん。今年もいろいろな取り組みについて伺ってきました。
・今年より民間販売が解禁される『あいちのこころ』
・昨年から取り組んでいるJAS有機栽培の『あいちのかおり』
・3年間の実験期間を経て、今年より東京、福岡、大阪の三大都市の米屋さんで
販売を予定している、ある品種の『高温耐性実験』の栽培
をメインに視察を行ってきました。
毎年このエリアに関しては様々な被害想定をしながら、苦労されて栽培しておられますが、
今年も例年通り
⓵ジャンボタニシの食害
②カメムシ対策
③高温
についての取り組み、被害状況の確認をしました。
こちらのエリアは、ほかの地域と異なり
比較的大規模農家が若い世代に引き継がれている珍しい産地で、
相場の安い時代をうまく乗り切ってきています。
生産調整補助金を収入のベースにして、米の販売をどうするのか?
になれた農業従事者が多く、今回、主食用米の不足で、政府は増えると発表していますが、
このエリアに関しては、すでに契約など信頼関係が構築されているため、
大きく栽培内容を変更する農家も少ない。
ということは、実際にはそこまでに主食用米が増産できるか?については
小規模農家が転作をやめるだけの数字と、政府備蓄米納入がない分の20万トン
ぐらいしか増えないのではないか?と予想される
現場でお話を聞くと、見えないことが見えて
大変参考になります。
21日は、滋賀県米原市の提携農家さんへ
150ヘクタールを栽培する農家さん
私がちょこっとメディアに出ていることをご存じで、がっつり質問攻めののち
取材させていただきました。
農業従事者不足と、離農への対応を並行で行わないと間に合わない現状について
お話してくださいました。
離農に関しては、今年、乾燥設備の増強で、対応できる面積にしていくとのことでしたが、
これ以上は、難しいとのこと。
琵琶湖の環境保全など、様々な制約があります。
いま採算ベースにのせ、若い農業従事者を増やすことに注力されていました。
新潟県視察
令和7年7月13日~14日
7月13日は、新潟県中馬沼軍津南町、十日町市松之山へ行ってきました。
⓵津南町
水温は平年通り16~18℃の用水とお米にとっては生育環境も良い中、
レジェンド農家が栽培する、コシヒカリBL、ゆうだい21を視察。
中山間部の割に比較的栽培環境がやや恵まれた棚田で、大規模栽培を行っていますが、
近年、周辺の離農の多さにすでに、許容範囲をまもなく超えてしまうとのこと。
これ以上の面積を受け入れるとなると、乾燥、調整設備を新設しなければならず、
その資金を工面するより、現在の経営体系、体力をしっかりとさせてからでないと、設備投資は
できないとのこと。
この先、輸入米の増大で米の相場が下がった場合、資金面で苦しくなることが容易に考えられるので
簡単に農地拡大、経営規模拡大できないと考えておられました。
②十日町市松之山
水温は18℃前後だが、すでに水に対する懸念があった。
この農家さんは、中山間部でも栽培効率の大変困難な場所ばかりを、
丁寧に栽培されている。
いわゆる『天水田』とよばれる、自然の水しか使用できない田んぼが多く、
従来種のコシヒカリをネオニコフリーで栽培。
除草に追われる毎日を送っておられます。
若手農家ですが、今後の輸入米の動向が気になるようで、
私との話を興味深く聞かれていました。
7月14日 新潟市内 燕三条付近
新之助、コシヒカリの視察。
このエリアは、比較的栽培環境のいいエリアで採算性も比較的高いのですが、
農家の高齢化は否めなく、従事者不足が目につきました。
当方の提携農家さんの圃場は、ほかの農家さんとは決定的に異なっており、
田んぼの色が一目で違う、風にそよぐ稲の状態からしても
かなり丁寧に栽培されていることがわかる。
栽培責任者の方は、自信に満ちた顔をされているのが印象的でした。
さすが、毎年高品質、良食味で仕上げてこられるだけのことはある
風景でした。
※7月中旬の新潟県概況
・収穫は平年の1週間から10日早い見込み。
・田植え期の天候不順の影響で一部稲の茎数不足が散見される
・出穂前に窒素不足に陥っている田んぼが半数程度あり、今後の生育次第ではあるが、品質と収穫量に
問題が出る可能性あり
・気温が高く、こしいぶき、つきあかり、コシヒカリBLについては顕著な高温障害の可能性あり