
パンをつくってみよう
『生米からパン』を作る方法
少しお料理をしたことのある方でしたら、だれでも作ることができますので、
是非お試しください!
【テーマ】
生米(精白米)から小型のパンを作成する
<4つの特長>
1:小麦、卵、乳アレルギーフリーであること
アレルギー専用食材、加工品は、一般の市販品と比べ高価なため、ご家族にアレルギーのある方にとって大きな負担になっています。それらの問題も解消することができ、比較的簡単、安価に作ることのできるパンです。
2:パン専用米粉を購入するより安価で作成できる
パン専用の米粉は、それに適した米の品種を栽培し、技術力のある製粉業者さんが生産している為、流通価格が高価になり、普及には至っていません。
3:作成時間が短くなります。
小麦粉から作るパンをご家庭で作るより、約1時間短縮することができます。
お米の浸水時間を含めて完成まで約2時間~2時間半程度になっております。
4:古いお米が使用できます。
古米・古古米といった古いお米でも、パンを作成することができます。
01
用意するもの

写真のミキサーは一般的なもの 4枚刃
オーブンレンジ
ミキサー(消費電力①500W以上 ②200W程度)
耐熱容器または0.5斤程度のパン型
材料 あっさり系のごはんになるお米 180g
( ex:はえぬき、あいちのかおり、天のつぶ、にこまる、ふさおとめ、ふくまる、あさひの夢 、日本晴、キヌヒカリ、あきたこまち、ななつぼしetc...)
低アミロース系(もっちりタイプ)品種は不可
食用油 20g
(米、オリーブ、グレープシード、サラダ油 etc...)
砂糖 10g (人工甘味料・希少糖 不可)
必ず砂糖を使用してくださいね。
(上白糖・きび糖・てんさい糖など使用して下さい)
塩 3~4g(4gでフランスパンぐらいの塩加減)
ドライイースト 3g
ミキサー条件①ぬるま湯 50℃前後(夏場は冷水)
ミキサー条件②冷水
材料のお米は、粒のそろったものを使用すること。
古米・古古米を使用しても古米の臭いは発生しません。
(↑ドライイーストを使用時のみ)
ミキサー別の温度は必ず守ってください。
消費電力が上記以外の場合は、常温の水でミキサーをし
温度計で計測してください。
02
生地の作成
① 米を洗米し、室温、常温にて浸水30分~1時間(夏場は30分でOK)
② ①をざる上げして、浸水したお米の重さを再計量する 180g→240g前後
③ミキサー①の場合 一旦合計330gになるようにぬるま湯(夏場を除く)を入れ計量
③ミキサー②の場合 一旦合計330gになるように冷水を入れ計量
④米+水だけで撹拌(ザラツキがなくなるまで)
※かなりドロッとしてきたら水10g追加してください。
液状になるまで撹拌
ミキサー①は数分程度
ミキサー②は6分程度
(摩擦熱で約40℃~42℃程度になります。)
⑤砂糖→塩→油の順で投入し撹拌して、最後にドライイーストをいれ1分程度撹拌
ザラツキは指で触って、感触がさらさらするまで撹拌します。
ここを丁寧にすると成功率は格段にあがります。


テレビなどでこの部分は公表されてません。
ミキサー②の場合:すべての材料を入れてミキサーすると、
お米の液体化が難しくなる=失敗しやすくなります
のでご注意ください

03
一次発酵
初めてされる方へは、小さめの耐熱容器などをお勧めします。
①容器にクッキングシートを敷き詰める
②クッキングシートに霧吹きで水をかける
③生地を容器の半分より少し下ぐらいまで入れる。
④生地の上からも霧吹きをして、食品ラップで覆う
⑤レンジの発酵機能40℃で発酵させる、2倍程度の大きさになるまで発酵(目安20分程度レンジの性能によります)
※夏場は、室温でも発酵が進みやすいので、その間に
オーブンの予熱作業をしましょう。
なるべく空調を効かせたほうが発酵の調整がしやすいです。
霧吹きをすることで、表面の乾燥を抑えることができますし
焼き上がりの時にくっつきにくくなります。
04
焼き工程
①オーブン余熱180℃でセット(オーブン癖によっては190℃)
②その間に一次発酵の食品ラップを取り、表面に霧吹きで
水をかけてクッキングシートを生地の上にかぶせる。
食パン型に焼きたいときは金属製の蓋をしてください
③オーブンの180℃で30分焼く
なお、オーブンの機種や焼き癖などで調整が必要です。
表面が白く焼けたりする場合
1,温度を少し上げる
2,時間を少し長めにする
3,オーブンプレートなどで高さを調節する
などの多少の工夫は必要です。
④焼き上がり

クッキングシートで覆うと表面が乾燥しにくくなります。
焼く前の表面の霧吹きは、入念にお願いします。
乾燥してしまうと
表面の焼き上がりがパリパリと硬くなります。
とはいえ、香ばしいので食べることはできます♪
粘性の高いお米の場合(コシヒカリなど)は
側面が焼けるような工夫をしてください。