
答え合わせ
令和8年6月22日
令和7年11月ごろから年明けの取材で価格の動向についてかなりの質問を受けたが、
どなたもぼんやりとした回答の中、私のメディアに向けての回答はかなり精度の高い結果となった。
1月以降、3月以降、6月以降と段階を踏んで価格が下がることを伝えたがその通りの結果となった。
無論、現場で仕入れ販売している米屋の経験則がありますので、一般的な専門家よりも精度の良い予測ができた。

上記の図のように相場が動くことは容易に想像していたが、
ではなぜこのようなことが発生したか?
こちらについても、メディアには説明はしたが、様々な方面での問題がありましたので、放送内容に
含まれませんでしたが、少しオブラートに包んで書いていきます。
令和6年産は、令和7年夏に、あらゆるスーパーから米が消える状況でした。
数量不足を警戒した某大手商社が、7年春の段階から『青田買い』をはじめた。
6年産集荷が満足にできなかった農協を中心に早めに買取概算金の提示を農家に行った。
その価格が新潟県で一般コシヒカリ60kg26000円を3月の段階で発表。
しかし、青田買いはそれを大きく上回る金額だった。
ここで皆さん疑問に思うかもしれないが、そんな高価格で商売が成り立つのか?
大手商社を利用する業態は、大手コンビニ。莫大な数量の米の確保を優先した。
実際、コンビニのおにぎりの価格は塩結びおにぎりでも1つ160~180円(80g)。
80gのお米だけの原価だと、5㎏4000円のお米で計算すると1つの原価は約29円
(計算式は 4000円 ÷{5000g ÷(80g÷ 2.2)})2.2というのは白米→ごはん炊飯時に増える倍率)
十分利益を担保した状態で青田買いができたことが理解できるでしょう。
そのコンビニですが、必要数量確保できた段階で集荷を終了したが、農家さんにはその価格情報だけが
一人歩きし、農協、民間集荷業者への売却価格を吊り上げる結果となった。
ここでなぜここまでの数量確保に動いたか?相場の乱高下を生み出したか?
それは、
小泉進次郎前大臣の行った政府備蓄米放出の方法に
大きな問題があったからである。
一般の方々はそんなことない!と全否定されるかもしれない。
詳細に説明してみよう。
小泉前大臣が行った方法は、政府備蓄 → 一般量販店 → 一般消費者 (当初はこの方法のみだった)
当時米が購入できなかった一般の消費者には、安く購入できたという意味では効果はあった。
しかし、この動きが前記のコンビニの数量確保を7年産で行うことで相場高騰を生み出した。
つまり、最初から大手商社、大手卸売に大手コンビニ、大手飲食向けに備蓄米放出をし数量確保を行っていれば、
青田買いはなかった。=行き過ぎた価格高騰を避けることができた。
概算で、新潟コシヒカリの販売価格5㎏5000円前後が4000~4500円程度に
抑えることができた。特売品でいえば5㎏2980円は令和7年秋にも可能なレベルであったということ。
流通の目詰まりって、この時いわれてましたが、
大手商社、大手卸売は、取引重要性の優先順位をつけて数量の確保をするのが一般的です。
原油、重油、ナフサでも同じことが起こっていますので、いま大手ゼネコンの建設現場には資材があります。
小泉前大臣の備蓄米放出は、短絡的な考え、メディアウケ、おまけに衆議院議員選挙前でしたので、
政治利用したと考える。
米の流通は、過去、食糧管理法などの法律で国の管轄であったが、現在は民間流通となっている。
そのことを無視する形での無謀な備蓄米放出は今後、
一部の生産地民間集荷業者の倒産、廃業と追い込んでいくだろう。